抗真菌薬と抗生物質の違いについて

抗真菌薬と抗生物質の違いについて

抗菌真菌薬は抗生物質とは異なる薬剤です。抗生物質は微生物から出来た化学物質ですが、抗真菌薬は抗生物質と人工的に合成させた化学物質を抗真菌薬と呼んでいます。では、抗真菌薬はどのような病に効果があるのかをご紹介します。

抗真菌薬と抗生物質の違いと用途について

抗真菌薬と抗生物質は、まったく違う種類の薬です。
抗生物質という薬はよく耳にすると思いますが、細菌を殺す薬なのが抗生物質。細菌が原因の病気に用いられるもので、内服や点滴、注射用製剤があります。例えば、発熱や疼痛を伴う急性副鼻腔炎は、上顎洞などにたまっている細菌に対し抗生物質を使用します。細菌性の肺炎の治療、溶連菌(感染症)、細菌性の膀胱炎、上げればキリがありません。逆に言うと「カゼ」はウィルスなので、抗生物質は効きません。また、抗生物質は腸内の良い菌まで殺してしまうことがあるため、主な副作用として下痢が挙げられます。
一方、抗真菌薬と言うのはいわゆる「カビ」に対する薬で、細菌とは全く異なるものです。
カビと言うと食べ物やチーズについているものを想像しがちですが、人の体にもカビが生えてしまうことがあります。一般的に知られている「水虫」爪白癬が有名どころでしょう。また、女性にも多い「カンジダ症」もカビが原因です。同じく、赤ちゃんやステロイドを使用している方には口腔内カンジダ症というのもありますが、これもカビが原因です。
こういったカビが原因の病気に対して使われるのが抗真菌薬です。内服薬、塗り薬、膣錠などの形状があります。
カンジダ症には抗真菌薬の軟膏が有効です。口腔内の場合は、口の中にも塗布できるシロップタイプのものもあります。
また、水虫・爪白癬の治療法として飲み薬があります。抗真菌薬をある一定期間内服し、休止と再開を繰り返すことで非常に高い治療効果が得られます。合わせて、爪白癬は軟膏タイプの抗真菌薬を使用するとなお良いです。ただし、抗真菌薬を内服する間は男女ともに避妊が必要です。内服の期間は六か月ほどかかる場合もあるため、子供を欲しいと思っている場合はよく考える必要があります。
病気の原因が細菌なのか、真菌(カビ)なのか、しっかり診断した上でそれに合った治療薬を選択する事が大切です。